あるインドネシアの学校は、2020年11月から翌年5月までのたった半年間で、N4の合格率を20%から93%に引き上げることに成功しました。
日本語能力検定(JLPT)のN4は毎年の合格率が30%~40%程度の試験です。
数字を比較してみると、その学校のすごさがお分かりいただけるかと思います。
もちろんただ闇雲に授業や宿題を増やしたというわけではありません。
もっと効率的で、もっと確実に成果が上がる学習方法を取り入れたのです。
この記事では、その学校が工夫した3つのポイントを解説していきます。
Point1.演習中心にする
N4合格に限らず、試験に合格するために必要なことは、過去問や問題演習を中心に据えることです。
なんだか腑に落ちないことではありますが、いくら正しくて美しい日本語を話せても、JLPTは会話のテストではありません。
マーク式の問題が解けなければ合格はできないのです。
逆に言えば、試験の傾向が分かっていてマーク式の問題を解く練習を日頃から重ねていれば、合格もそこまで難しくありません。
従来は日本語講師による授業を聞く形式で学習が進んでいましたが、それだと受け身になってしまって結局点数はほとんど上がらないということが多くありました。
いくら講師が一生懸命教えようとしても、練習がなければ試験に合格することはできません。
演習中心の学習スタイルを作っていきましょう。
Point2.ライバルと競わせる
その学校では、定期的にテストや大会を開催することで、生徒同士に日本語学習の成果を競わせました。
点数と順位を視覚化することによって競争意識を芽生えさせ、「○○くんには負けない」「80点を目指す!」など、具体的に目標をもって取り組むことができました。
N4に合格する!という目標ももちろん大切ですが、少し漠然としすぎていますよね。
もっと具体的で短期的な目標を設定した方が、学習のイメージがハッキリとつかめます。
その学校の生徒たちは毎回のテストや大会でどんな結果を収めたいか考え、一歩一歩確実に成長していきました。
Point3.過去の自分と競わせる
2つ目のポイントではライバルと競わせましたが、3つ目のポイントは「過去の自分と競わせる」ということです。
■先月より正解率が上がった!
■前回より14点アップした!
など、過去の自分の成績と今とを比較して、伸びていることを実感させました。
それにより、「もっと伸ばしたい」という気持ちを刺激し、モチベーションアップをはかることができます。
自分の成長が目に見えるので、自信を持ってJLPTを受験できるのはもちろん、日本での就職や進学にも胸を張ってチャレンジしてくれることでしょう。
アプリを活用した演習中心の学習が効果的
- 普段から演習をたくさんこなす
- 定期的なテストや大会を開催し、点数を視覚化して競争を促す
- 過去と今の成績を集計し、毎週伸びていく様子を体感する
早く確実にN4合格させるためには、以上の方法がおすすめです。
この学習スタイルであれば、自然とN4合格率がぐんぐんアップし、生徒の進学や就職がより有利になっていくことでしょう。
また、その学校ではより効率的に上記3つのポイントを押さえるために「日本語学習に特化したアプリ」を活用しています。
弊社で提供しているアプリでは、膨大な量の演習問題や動画コンテンツを収録しており、生徒の学習成果をデータで把握することができます。
もしアプリにご興味がある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。