「やる気が出ない…」
「長続きしない…」
日本で働く外国人の中には、日本語学習に苦戦している人が少なくありません。
言語は一朝一夕で身につくものではなく、継続的な学習によって少しずつスキルアップしていくもの。
日本語能力検定(JLPT)の合格にももちろん継続した学習が必要になります。
今回はそんな苦戦する人が多い“継続”のために、今すぐできる簡単な環境改善方法について、満たすべき3つの条件をお伝えします。
外国人就労者の日本語学習が続かない理由
学習が続かない理由としては、
・仕事に忙殺され学習時間が確保できない
・学習に必要なモチベーションが足りない
というものが挙げられます。
このような状況を打破するには、「実行力」を高めることが不可欠です。
自発的な行動を促す「実行力」とは
実行力とは、自分から意欲的に行動し、目標を達成する力です。
人間は弱い生き物なので、適当な口実があればすぐにサボろうとします。
「仕方なくやる」のでは長続きしないのは当然なのです。
逆にその行動に対して「やりたいからやる」「楽しいからやる」というポジティブな印象があれば、自ら進んで動けるはずですよね。
つまり日本語学習も「やりたい」「楽しい」と思うことができれば自発的に頑張れるはずです。
実行力は先天性のものではなく、3つの条件を満たすことで今すぐにでも身につけることができます。
実行力アップに必要な3つの条件
実行力を高めるためには、以下の3つの条件が大切です。
①行動の動機づけ条件をつくる
②行動を測定する
③行動を妨げるものを排除する
1つ1つ解説していきます。
①行動の動機づけ条件をつくる
まずどうして日本語を学びたいのかを明確にしてあげることが必要です。
「日本語のスキルを上げたい」という願望の裏には動機があるはずです。
例えば「好きな日本のアニメを日本語そのままで観たい」など、それ自体が動機の場合もありますし、
「日本で働きたい」→なぜ?→「お金を稼いで母国の家族に幸せに暮らしてほしいから」というように、間接的な動機の場合もあります。
動機を明らかにすることで、日本語を勉強する理由が腑に落ちるのです。
もし外国人就労者の勉強のモチベーションが続かなくて悩んでいるなら、「なぜ日本語を学びたいのか?」をディスカッションしてみるのがおすすめです。
②行動を測定する
行動の量を測定することで、自分の学習進度を把握することができます。
例えば
・スタンプカードを作って30分学習するたびにシールを貼る
・学習時間をエクセルに入力してグラフにする
など、行動を可視化することで習慣化を促すのです。
自分の成果が目に見えるようになると、やらない方が気持ち悪い状態になり、習慣が強化されていきます。
③行動を妨げるものを排除する
無駄な行動を減らすことで、本当に必要な行動に集中することができます。
例えばJLPTに合格したいなら「勉強」という行動が必要です。
それに対して、「スマホ」「漫画」「テレビ」などは減らすべき行動なので、部屋を変えたり引き出しにしまったりして目に触れないようにすると安心です。
簡単なことですが、実行力を高めるためには環境づくりが重要ということです。
まとめ・実行力を高めて日本語学習を促そう
以上の3つの条件を満たすことで、目標を達成するための力「実行力」をアップさせることができます。
語学の習得には毎日コツコツ勉強を継続するのが非常に大切です。
外国人就労者の日本語スキルが上がれば、人材不足問題を解決する大きな戦力となってくれます。
まずは3つの条件をシェアして一緒に学習環境を整え、実行力を高めてあげましょう!