人間が記憶するメカニズムには、大きく3つのステップがあります。
・記銘
・保持
・想起
「記銘」とは意識的に情報を脳にインプットすること。
「保持」とは脳にインプットした情報を維持し続けること。
「想起」とはインプットした情報を引き出すことです。
この一連のプロセスがセットになって記憶をつかさどっています。
外国人に対する日本語教育で、
「毎日根気よく教えているのになかなか覚えてくれない…」
「N4に合格させられない…」
などと悩んでいる方は、記憶のメカニズムに合わない方法を取ってしまっているのかもしれません。
上記のステップを知っておけば、むだな回り道をせずとも、短期で効率よく日本語学習を進めることができます。
そんな記銘・保持・想起のプロセスを応用した学習方法が、今回紹介する「日本語3ステップ学習法」です。
ステップ1 動画でインプット
まず日本語学習の基礎となる文字や語彙をインプットする必要があります。
教科書やノートを使ってもいいですが、できれば動画教材を使うのがおすすめ。
というのも、音と映像で構成された動画は、文字だけで構成されたものよりも2倍記憶に定着しやすいと言われています。
動画教材なら視覚・聴覚を使って日本語の文字や語彙を徹底的にインプットさせることができます。
ステップ2 演習問題を解く
「記銘」の次は「保持」。
一度脳にインプットした情報を、長期にわたって維持するために必要なプロセスです。
頭に入れた基礎知識を元に、演習をどんどん解いていく段階になります。
持っている知識を使って実際の問題に応用することで、より確実に日本語運用スキルを自分の物にできるのです。
よりたくさんの問題を解き、ちょっとやそっとでは忘れない長期記憶に進化させていきます。
ステップ3 週1回テストする
最後のステップは「想起」。
週1回、定期的なテストを開催し、JLPT(日本語能力試験)本番さながらの練習を行います。
本番と同様の時間と問題数を解くことで、今の日本語スキルを可視化できます。
合格点を取れれば次の単元に進み、不合格なら再度同じ単元を学びなおす。
つまり、何度もSTEP1~STEP3を繰り返して、確実な記憶定着を促すのです。
各ステップを見直し、効率的な教育を進めましょう
せっかく指導していてもなかなか日本語を覚えてくれないときは、これら3つのStepのどれかが足りていないときです。
ステップ2が丸ごとが抜けているかもしれないし、ステップ1の量が足りていないのかもしれません。
こちらの学習法を参考に、貴社のボトルネックがどこなのかを探ってみてくださいね。
弊社でご用意している「日本語カフェ」は、ステップ1~3を完全網羅したeラーニングシステムです。
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