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人材定着プログラム11日目
【正しい褒め方・叱り方を知ろう!】
①評価基準を明確にしておく
②叱るときは個別でこっそり
③褒めるときはみんなの前で大げさに
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外国では日本と比べ、ものごとをハッキリ述べる文化があります。
逆に日本では直接的な表現を避け、少しあいまいなくらいがちょうどいい、といった価値観がありますね。
そのため、日本人特有のぼかした伝え方では外国人には正確に伝わりにくい場合があります。
仕事の指示や指導も、何が良くて何が悪かったのかを明確に言葉にしなければなりません。
しかしながら、ただ面と向かってハッキリ伝えればいいというものでもありません。
外国人はプライドが高く自分の考えや生き方に誇りを持っていますので、相手を傷つけてしまわないよう細心の注意が必要です。
具体的には、
■叱るときは・・・
個室に呼んで、こっそりと
■褒めるときは・・・
みんなの前で、おおげさに
これが大切です。
もちろん日本人に対しても気を付けた方がいいですが、特にフィリピンやベトナムなど東南アジア圏の人を人前で叱ることは尊厳を侮辱することと考えられており、絶対にタブー。
個別に呼び出すなどの配慮が不可欠です。
反対に、褒めるときはなるべくみんなの前で「ちょっと大げさ?」と思うくらいに褒めるのがいい塩梅です。
自尊心を刺激することで「もっと頑張るぞ!」とモチベーションアップにつながります。
また、外国人材の指導では評価の基準をしっかり決めておきましょう。
基準を決めておけば、現場での目標がわかりやすくなり、指導する側も褒めやすくなります。
外国では給与面での交渉なども日常茶飯事であり、少しでも指導がブレてしまえば
「どうして自分だけが怒られるのか」
「同じことをしているのに
あいつばかり優遇されている」
といった不満に繋がります。
主観や感情で指導してしまわないよう、
・何をしたら褒めるべきか
・何をしたら叱るべきか
を指導者の間でルール化するのもおすすめです。
正しく評価されれば仕事へのモチベーションが上がり、会社にきちんと貢献してくれる優秀な人材に育ってくれるでしょう。
日本と外国では価値観が異なることを理解して、お互いが気持ちよく過ごせるよう、褒め方と叱り方を工夫してみてくださいね。